あけび掲載(平成二十七年五月号)
この冬は寒かりしかばわが部屋にほぼ籠りゐて外に出ざりし
生きながらかほどに罪の深からむ地獄の炎に足灼かれをり
鉛筆ゆ万年筆まで足指に挟みたる跡ことさら痛し
クリスマスイヴの夜君の職場へと抓めるチョコを届けに行きぬ
戸口より半身出し吾を認め上着を羽織り段下り来る君
肺炎の病み上がりにて日暮れたる後は寒さに震へ帰れり
年明けに再び熱の上がりきて抗生剤を飲みて抑へぬ
働くを喜びとせる息づかひ伝はり来る君のメールは
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