映画『えんとこの歌』地元上映会  〜あけび掲載 (令和元年十一月号)


夜の上映終はるにあはせ三分とかからぬホールに挨拶にゆく
家を出で僅かの道のりこの夜はも暗くなれるもなを暑かりき
ドアをしも開くれば何と超満員百二十人の中次男をりしか
新宿に二週掛かるもかかる入り未だあらずと監督言ひし
期待せず望みも絶たず見守(まも)り来し次男ゆメールの届きたる夜半
映画をば観ての感想書かれをり親爺の心分かりしといふ
それなりの分量ありて真情も表はれをりぬ嬉しきかなや
満席の昼の上映子を連れて次男の嫁も行きて観しとふ