梅雨明け  〜あけび掲載 (平成三十年九月号)


夏空の色深ければ今朝はしも梅雨明けたるや未だ六月
見慣れたる窓の景色の陰影も色くきやかに装ひて見ゆ
直感に確信したる明けなれど昼頃宣言出でしこと知る
窓よりし南より入る強風の夏運びきて我が身に涼し
海辺にて風に吹かるる心地にて強めの風に身をまかせをり
あまりにも早き梅雨明け渇水の心配かたへに出で来るかな
天候の異常は普通のこととなりこの夏暑さはいかばかりなる
九州の北部は未だ豪雨にてそこに住みゐる友を気遣ふ