歌と日本語表現  〜あけび掲載 (平成三十年三月号)


根つからの耳人間にありたれば論文読むも声思ひつつせる
新しききづき≠フありてそを巡り筋を通すも音もちてせる
八拍子言語といはるる日本語のリズムに載せて表現をなす
もし耳に日本語の「声」なかりせば我いのちにも気づかざるらむ
いのちとふ現実(うつつ)にあれば歌により語れぬことはなきと気づけり
新たなるきづき≠フあるを喜びて歌になせるは可能なるらむ
迷ひきてきづき≠りしをそのままに歌にすることこれ可能なり
世の中に身をしさらして呼びかくるそのことのみが活動ならず