原発事故後二年  〜あけび掲載 (平成二十五年五月号)



未だ二年されど二年かかの事故の記憶薄るる日本人の性
浪費せる首都に電気をまかなふに過疎の里をば犠牲としたり
東京に送る電力つくらむとひとを騙して造りし原発
清らなる水の流るる山里を突如汚しし水素爆発
金曜に官邸前に集まりし人々の声「原発反対」
今もなほ郷に帰れぬ十五万流浪の民となりて漂ふ
避難所を転々として仮設には知る人なくば気力衰ふ
老いの身の仮設住宅ふるさとにいつ帰れるやそれもわからず