心を射止むるハンター

わが町に教へ子ひとり住み始む見知らぬ女(ひと)に詩を書きて遣る/ある夜君わが部屋に寄り残せしは「ひとつやねのした、なまのをんな」/誰しもの自己満足と思ひしに何と仲良き女(ひと)を作れり/君つよき言語障害持ちたれば会話はトーキングエイドにてせる/かの女(ひと)にかく言わせたる君すばらしき「障害者のイメージ壊されちやつた」/君つねに詩を書き贈るを明かされて「あの時の感動返しててふだい」/酒飲むにストロー三本出させきて介助しあふをゲームとすとふ/互ひにて職場や家を訪問しにくき気遣ひ絶やさぬといふ