東日本大震災

仰臥にて排便せむとする時し大きなる揺れ突如起きくる/うろたへる介助者見つつ秒数へ「震源は遠い大丈夫だよ」といふ/この部屋は何処まで保つやと天井や梁を見つつも「震度五強」と当つ/震度など見当なかなかつかざりき揺れの大波次々寄すれば/震源の遠くにありてこの揺れはなにごとありやと思ひをりたり/ものごころつきて五十と幾年かかる揺れには遇はず来にけり/気のつけば膝を広げしそのままに二時間弱を放置されをり/大地震(おほなゐ)に津波襲ひてあまりさへ原発事故の加はりしとは