五十路の母子入園2  〜あけび掲載 (平成十六年十二月号)

かつてわれ母子入園の覚えありヤンママの背に母を重ぬる/幼な児はただ泣き叫ぶばかりなり母らは求むわが一言を/麻痺の児を突然持ちし母らなり揺るるこころはひとごとならず/介助せる若き乙女を三歳児「えんどうママ」と呼ぶもいとけし/ふつかほど痰のからむを療法にいそしむあまり気にとめずをり/幾重にも閉ざされし箱その中に痰のからみしわれ臥しをりぬ/暁に痰のつまるを知りをれば寝るにも怖れわれ抑へえず/リハビリのために来るをいたづらに日々は過ぎゆく闘病の間に