またの恋歌

わが願ひ届かぬ事はなしと思ふきみが持つよさ身に受け止めをれば/人毎に刻む時間は違へどもいのちの鼓動重ねあひたし/きみとわれ時空を超へて出会ひたり今を措きてぞその時はなし/最愛の人となりたしそのためにわが出来ることなにもなくとも/最愛の人とはそも何ほどぞきみいかさむとする心と比べ


つゆほどもきみが選ばむその人に恨みはあらじ失礼を詫ぶ/問はるれば分別めきて答へをり心の内は千々にみだれて/九分九厘かなはぬ恋と思ひつつもう一厘をきみに賭けたし